令和7年度 ご挨拶
「令和6年能登半島地震」から1年が過ぎました。今なお避難生活を余儀なくされている方、被災された方、皆様に心よりお見舞いと哀悼の意を表します。
また、今年で阪神・淡路大震災から30年の年を迎えます。私たち特定非営利活動法人ペット災害危機管理士会は、震災の経験や教訓を次世代に繋いでいくために、一般社団法人全日本動物専門教育協会や株式会社SAEマーケティングワンとともに、ペット災害危機管理士®のスキルアップを推進し、人もペットも安心、安全に暮らせる防災社会を目指す活動に取り組んでいきます。
災害はいつ何時起こるかわかりません。そのための準備と心構えをペット防災として一般飼い主へ日々啓発を行っておりますが、なかなか浸透しないのが現実です。
また、このペット防災を推進するためには飼い主の意識変化はもちろんですが、自治体のペット同行避難に関する知識や理解レベルを向上してもらうことも大切です。
これらを全て行うことは大変厳しい環境下ではありますが、本会は一人も取り残さないペット防災を進めるべく地道に全国でペット防災セミナーや同行避難訓練へ参加してまいりました。
今年に入り、昨年の令和6年能登半島地震の経験を基にした、自治体の作成する地域防災計画の中にペットに関する事項がかなり多くなってきたことは大きな変化であり、変革の機運の高まりを感じさせます。
しかし、現在の本会の体制や規模では、その変革の波に乗ることは大変難しく、本会単独で進めていくのはますます困難になっていくと思います。
そこで2025年4月より特定非営利活動法人ペット災害危機管理士会、株式会社SAEマーケティングワン、一般社団法人全日本動物専門教育協会、PET EDUCATION SERVICES PTY LTDの4社はSAEグループを形成し、グループ会社としての相互補完やシナジー効果を大いに生み出すことで、持続可能な成長を実現してまいりたいと思います。
その上で肝に銘ずるべきことは、「人に向き合う」ということです。
SAEグループ会社の事業ポートフォリオはすべて「人」を軸としており、「人の知識・技能を高める」、「人を支える」、「人と人を繋ぐ」の3つの事業ドメインとして位置付けられています。
私たち特定非営利活動法人ペット災害危機管理士会はSAEグループの活動団体として、これからも仲間を増やし、知恵と力を結集させ、人も動物も豊かな社会のために進取の精神をもって道なき道を切り拓いていきます。
そしてグループの力を推進力に、全国のペット防災に関する活動団体の中心的な役割を担うこと目標に事業を進めてまいります。
是非、私たちの活動にご賛同いただきたく、そして、変わらぬご愛顧を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
特定非営利活動法人ペット災害危機管理士会
理事長 鈴木 清隆