活動報告@石川県内灘町

2025年4月29日(火・祝)、石川県河北郡内灘町のドッグカフェ「ウミベノコーヒー」にて、初心者向けのペット防災講座が開催されました。
13時から14時30分までの90分間にわたり、カフェ利用者や地域住民など12名の受講者が参加しました(定員10名に対し、当日は飛び入り参加もありました)。
講師は本会会員であり、ペット災害危機管理士(R)1級講師の西村先生です。

講座ではまず、「ペット防災は人間の防災である」という基本的な考え方を紹介し、飼い主の立場として災害時にどのような備えや行動が求められるかを解説しました。
特に、能登半島地震においてペットとの同行避難が困難だった事例を取り上げ、避難生活の中で飼い主が主体的に道を切り拓いていくことの重要性を伝えました。

避難所生活においては、適正飼養の徹底と飼い主同士の協力が不可欠であり、避難所運営にも積極的に関わっていく姿勢が望まれることを強調しました。
また、避難所で実際に起きたトラブル事例を紹介し、「自分だったらどう対応するか」を考える簡単なシミュレーションも実施。
特に「動物が苦手な人」よりも「動物が好きな人」が咬傷被害に遭いやすいという話には、多くの受講者が驚いた様子でした。

備蓄品については「優先順位」を3つに分けたうえで、どのような物が必要かを各自で考えてもらい、その後に講師からの解説を行いました。
また、現在試作中の「ペット情報カード」を配布し、参加者から改善点の提案もいただきました。今後の実用化に向けて貴重な意見となりそうです。

講座はカフェでの開催ということもあり「ワンドリンク制」としましたが、参加者からは「気軽に参加できる」「リラックスした雰囲気で学べた」と好評でした。
講座終了後にはデザートや軽食を楽しむ姿も見られ、和やかな雰囲気の中で防災について考える貴重な機会となりました。

次回の開催を希望する声も多く寄せられており、今後は実践的な内容も交えた講座を企画していく予定です。