【レポート】3/27(金)人とペットの防災訓練2026in広島を開催しました
災害の記憶を未来へつなぐ広島の地において、2026年3月27日、「人とペットの防災訓練 2026 in 広島」を開催いたしました。
本イベントは、過去の災害から得られた教訓を「知識」にとどめるのではなく、「行動」として社会に実装していくことを目的とした実践型の取り組みとして実施したものです。



当日は、ペット同伴の来場者を含め82名が参加し、広島県内外から多くの関心が寄せられました。
運営には、特定非営利活動法人ペット災害危機管理士会の会員11名が協力スタッフとして参加し、広場・誘導・受付の3つの係に分かれ、それぞれが有資格者としての専門性を発揮しながら、円滑な運営を支えました。
司会進行は、当会理事であり特任講師の上野貴子氏が務め、全体を通して安定した進行によりイベントを牽引しました。



なお、本イベントは、昨年10月に締結した広島県との協定に基づく取り組みの一環として実施されたものであり、行政との連携を具体的な形として示す機会となりました。
当日は、広島県庁、動物愛護センター、安佐南区役所の関係者にもご参加いただき、現場における実践と課題を共有する貴重な機会となりました。
また、教育機関からは、広島工業大学、広島アニマルケア専門学校、穴吹ビジネス専門学校、広島情報ビジネス専門学校より、教員および学生が参加し、防災を「学び」から「実践」へとつなぐ場としての役割も果たしました。
多様な立場の参加者が同じ場で防災に向き合うことにより、本イベントの意義はより一層深まるものとなりました。

被災者スピーチでは、平成26年8月20日の広島豪雨災害において避難所となった梅林小学校の元校長である中西先生にご登壇いただきました。
当時の状況を時系列で振り返りながら、避難所運営の現実と葛藤について語られ、最終的にペットの同室避難という判断に至った経緯についてもお話しいただきました。
その言葉の一つひとつは、現場の重みとともに、これからの防災に必要な視点を参加者に強く訴えかけるものでした。

また、本イベントには広島県内のテレビ局をはじめとする複数のメディアによる取材が入り、当日の様子は株式会社中国放送およびテレビ新広島にて放送されました。
人とペットの防災に対する取り組みが広く社会に発信されたことは、本事業の大きな成果の一つであり、社会的関心の高さを示す結果となりました。



開催にあたっては、数日前まで降水確率50%と予報されており、雨天時対応の準備を進めておりましたが、前日には降水確率0%へと変わり、当日は晴天に恵まれました。
春の穏やかな日差しの中でスタートしましたが、午後にかけて気温が上昇したため、参加者および同伴する犬の体調を最優先に考え、終了時間を前倒しする判断を行いました。
このような状況下においても、スタッフが適時適切に対応し、安全を確保しながら運営できたことは大きな成果の一つです。

プログラムはすべて予定通り実施され、学生による研究発表、ペット同行避難デモ、非常食体験、クレート体験、提言「ペット防災のススメ」、命のリレーセレモニーまで、一連の流れを滞りなく完遂いたしました。
また、参加者の皆様には地元安佐南区からの手土産をお渡しすることができ、地域とのつながりを実感できる機会ともなりました。



参加者からは「非常に参考になった」「感動した」といった声も寄せられ、本イベントが単なる訓練にとどまらず、心に残る学びと気づきの場となったことを強く実感しております。




本イベントの最大の特徴は、「飼い主」「地域」「行政」「教育(学校)」が一体となり、防災に取り組む“四位一体”の実践モデルを全国で初めて形にした点にあります。
それぞれの立場が連携し、実際の行動を通じて「人とペットが同列に避難する」という新しい防災のあり方を可視化し、広島から全国へ向けた提言を発出することができました。


一方で、命のリレーセレモニーにおいては、演出および進行面において課題も残りました。
これらについては統括責任者として真摯に受け止め、今後の取り組みに確実に反映させてまいります。
本イベントは一過性のものではなく、ここから各地域へと広がっていく取り組みの出発点です。
今回得られた知見と経験が、それぞれの地域での実践へとつながり、「人とペットが共に生き延びる防災」が社会の当たり前となることを期待しております。
最後に、本イベントはご参加いただいた皆様、行政関係者、教育機関、そして運営スタッフの皆様、すべての関係者の協力によって初めて成立したものです。ここに改めて深く感謝申し上げます。


自治体・学校・団体の皆様へ
災害時に人とペットの安全を守るため、一般社団法人全日本動物専門教育協会公認「ペット災害危機管理士」資格を含むペット防災教育の導入が不可欠です。
具体的な知識とスキルを身につけることで、災害時の混乱を防ぎ、地域の防災力と安心を高めます。
産官学連携の新しい取り組みとしても期待され、住民や保護者からの信頼向上にもつながります。
ペット同行避難訓練や防災イベントへのペット災害危機管理士(R)講師の派遣まで、幅広く対応しています。お気軽にお問い合せフォームよりご相談ください。
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