【本会・SAE共同開催】『動物セミナー+1』支援者として行動するためのこころがまえを開催しました

SAEでは資格を取得した皆様、講座を受講している皆様のために、各資格講座で得られる知識にプラスして学び、実践できる技能に磨きをかけるサービス「動物セミナープラスワン」定期的に企画し、実施しています。
第8回目は本会との共同にて「支援者として行動するためのこころがまえ」をテーマに支援者として活動をする上での立ち振る舞いや言動について考える内容を、2/10(土)午前、オンラインにて開催いたしました。
講師は、SAEペットの資格『ペットロスケアマネージャー通信講座』を執筆・監修、そして、メンタルケアや心理教育に豊富な経験と実績を持つ獣医師 先崎仁思先生です。

本セミナー開催の背景

本セミナーは、SAEが2024年3月1日開講する新講座、被災者に寄り添い心の復興をサポートするための知識を学ぶ「災害復興心の絆ペットオーナーズサポーター通信認定講座」の内容の一部を取り上げ、新講座の紹介を兼ね開催しました。
新講座の成り立ちは、SAEがペット災害危機管理士(R)資格を開発するにあたり、2016年宮城県気仙沼市を訪れた時に被災者から掛けられた言葉「心の再生なくして被災地域の真の復興はない」がベースとなっており、この言葉はペット災害危機管理士(R)の活動の原点にもなっています。
SAEはこれまでも、2023年3月11日に【動物セミナー+1】『災害における行動心理 ~飼い主を救う「驚き」と「ペット」~』を、先崎先生を講師に招き開催するなど、この言葉に向き合うための企画や学びを発信してきました。
そのセミナーに参加された方達のアンケートで「被災者のケアについて学びたい」という感想を多く寄せられました。

「心の再生なくして被災地域の真の復興はない」という言葉と、セミナー参加者からの声から、 「心の復興学」をテーマに、「災害時(被災時)の心理」から「災害後の心理」のプロセスを軸に、強い悲嘆の場(避難所など)における支援者(ボランティアなど)としてふさわしい振る舞いや、被災者が立ち直る過程における接し方の注意点などを学べる講座が構築されました。新講座の執筆・監修も、もちろん先崎先生が務められました。

当日の講演内容

その新講座の内容を取り上げた今回のセミナー、1時間という限られた時間の中ではありましたが、被災された方への接し方、言葉選びでふさわしくないものの具体例に触れながら説明されました。
受け手の置かれている状況や心情を考えずに安易な言葉をかけると、善意によるものであっても被災者の方を傷つけてしまうことがあります。
参加者様には自身だけを主観に置かず、他者の気持ちを尊重し、自分の立ち振る舞いや言動が周囲からどのように映っているかなど、客観的な視点を持つことの重要性を学んでいただきました。
具体的なワードを挙げつつ、その言葉をかけられた方がどのように受け止める可能性があるかを解説いただき、参加者様には被災者の立場に立ち気持ちを少しでも汲み取ることの必要性をご理解いただけたかと思います。
悲観のプロセスを辿る被災者の方と関わり合い、支える支援者の活動を想定した心構えと、被災者の方の気持ちを理解することを重点に置き進められました。

~ご参加者の声~
●被災者に接する時だけではなく、自分自身が被災した場合にも自分を客観的に見れて自分の状態が分かるようになると思いました。
●ペット災害危機管理士1級でも先生が少し触れましたが、支援者としてふさわしくない言動のところが大変、勉強になりました。
●被災された方々の心情をイメージしやすく、NGワード等が具体的に示されていてわかりやすかったです。
●被災したことがない為、寄り添い方がわからないため、勉強になりました。
●災害における行動心理が細かく説明されており良かったです。
●災害時の心理状態の変化についての知識が得られたことと、被災者に寄り添う行動や言動に注意しながら支援していくことが学べた。

などご感想をお寄せいただきました。ご聴講ありがとうございました。